会社概要

認知症になっても安心して暮らせる街づくりを目指して

社長挨拶

認知症になっても安心して暮らしていくために

認知症治療薬の夢/治療から共生へ
 現在認知症の治療薬は開発されておらず、近年、巨額の資金を投じて挑んできたメガファーマの新薬開発からの撤退が相次いでいます。一時期、脚光を浴びた認知症治療薬アデュカヌマブはその効果が疑問視され、普及には依然遠い状態にあります。また、2018年フランス政府は抗認知症薬(進行を抑制する薬)を保険適用外とする発表を行い、世界中に大きなインパクトを与え、話題となりました。対象となる薬はアリセプト、メマリー、レミニール、リバスタッチ(すべて製品名)の四種類で、これらは世界中で使われている薬であり、もえぎのご入居者も主治医から処方されている馴染みのあるものです。
 なぜフランス政府はこれらの薬を保険対象外とする決断に踏み切ったのでしょうか。一つには開発段階における治験対象者と、実際に服用する患者との年齢的な開きがあり、薬の有用性が不確かなこと。つまりエビデンスが不十分であることが挙げられます。二点目は、高齢者の多くが同時にいくつかの疾病を抱えており、複数の薬を飲むことによる相互副作用リスクが懸念されること。そして、三点目として、フランスが認知症施策においては、もともとリハビリに重きを置いている国であることが挙げられます。
 もちろん日本を始め各国がフランスの施策に直ぐに追従したわけではなく、現在も日本では認知症の進行を抑制する薬として上記四種の薬は保険対象薬として処方され続けていますし、今後も急な方針変更の可能性は低いでしょう。しかしながら、治療薬開発の見通しがまったくつかない中、上記のフランスの施策は、医療や薬に頼りがちな私たちの病気との向き合い方に一石を投じたことは確かです。つまり、薬や医療への依存という態度をいったん留保し、「認知症と共に如何に生きていくか」「認知症と共生する社会を如何に構築していくか」、この問いに本気で向き合っていくことの重要性を私たちは改めて認識させられたのです。認知症との共生社会を目指していく上で、認知症ケアの切り札と呼ばれるグループホームはとても重要な役割を担っています。

もえぎの特徴/看取りの取り組み
 グループホーム〈もえぎ〉の大きな特徴として、都心にありながら広い敷地と庭を有していることが挙げられます。花火大会、花見、神輿の休憩場、バザーなど地域との触れ合いや季節の行事も敷地内で行われ、また、庭では家庭菜園や土いじりなど、自然に囲まれた生活を送ることができます。自然や草花との触れ合いはそれだけで生活にメリハリを生み、テラスでの日光浴は一日3~5分という短い時間でも筋肉や骨の強化に繋がり、セロトニンと呼ばれる脳内伝達物質の活性化を促すことで夜間帯の快眠を誘います。ご家族面会の際には、ペットを連れてきて庭で楽しいひと時を過ごすことも可能です。
 もえぎ西荻北やもえぎ三鷹上連雀はグループホームがほとんど知られていない、介護保険制度がスタートして間もない頃に開設した老舗のグループホームであり、開設当初に入居された方がまだ元気で暮らされています。しかし時間の経過とともに、体力が衰え、看取り期に入られる方もいらっしゃいます。グループホームにおいて、看取りまで行っているところはそれほど多くありませんが、もえぎでは2012年頃から看取りに前向きに取り組んでいます。
 良く知った入居者やスタッフに囲まれ、馴染みの生活環境の中で最期まで暮らすのが最善と考えるご家族の希望により、医療従事者とホームの三者で「同意書」を交わし、看取り期に入る流れです(延命治療を望む方は対象になりません)。認知症を患い、九十歳を過ぎた方が、新たに終の住処を探し、新しい環境に慣れていかなければならない本人の負担や家族の負担、リロケーションダメージなどを考え、また弊社が目指す「認知症になっても安心して歳を取れる街づくり」に貢献したいという思いから、もえぎでは前向きに看取りに取り組んできました。ご家族からは多くの感謝の言葉を頂いています。
 看取りの取り組みを開始した当初は、職員から不安の声も上がりましたが、『平穏死のすすめ』で知られる石飛幸三先生に研修会の講師を務めて頂き、また毎年、勉強会を開催することで、今では職員がごく自然に看取りに取り組んでいます。今まで看取らせて頂いたご入居者の皆さまからは、たくさんのことを学び、それが職員のやりがいや成長にも繋がっています。
 もえぎでのこうした全ての取り組みは、「その人らしい尊厳ある生活」を根底に考えているからこその実践であり、今後も「認知症になっても安心して暮らせる街づくり」へ貢献して参りたいと思います。
株式会社ビアン 代表取締役 吉田洋之

※パリ16区にある老人ホーム EHPAD La Source d’Auteuil にて撮影。
もえぎの居室と同様、部屋には馴染みの家具が置かれ、家族写真や絵などが思い思いに飾られています。

経営理念

  • 介護福祉事業を通じ、社会に貢献します。
  • コンプライアンスを大切にします。
  • 利用者・ご家族の幸福と職員のやりがい、会社の発展、バランスの取れた三位一体の経営を目指します。

概要

社名株式会社ビアン
代表者代表取締役 吉田洋之
創立2002年7月17日
資本金57,000千円
本社〒167‐0051 東京都杉並区荻窪5丁目18‐12
TEL:03‐3220‐4725
FAX:03‐3220‐4735
フリーダイヤル:0120‐265‐725
取引金融機関三菱UFJ銀行荻窪支店
みずほ銀行荻窪支店
西武信用金庫荻窪支店

職員募集
福祉サービス第三者評価

グループ企業とのネットワークを活かし、将来性豊かなサービスを展開します。

株式会社ビアンは、グループ企業である株式会社 興建社(建設事業)、中津興産株式会社(不動産事業)とのネットワークを駆使し、 それぞれのノウハウを最大限に活かした事業の展開を進めております。設計・施工などの技術面はもちろん、ライフスタイルに合わせた的確な対応を目指し、 未来を見据えたサービスを3社の力を結集させ提供いたします。

株式会社興建社 設立 1946年5月 建設業
代表取締役 水島隆明
資本金 120,000千円
本社 東京都杉並区荻窪5丁目18‐14
TEL 03‐3392‐6911
URL 株式会社興建社 (kokensha.jp)
中津興産株式会社 設立 1964年4月 不動産業
代表取締役 水島隆明
資本金 40,000千円
本社 東京都杉並区荻窪5丁目18‐11
TEL 03‐3393‐5821
URL 荻窪のビル・マンション管理は中津興産へ|興建社グループ (nakatsukosan.com)